Swift:国際金融決済システム
Chapter02Swiftの仕組みを
国際標準の金融インフラである
巨大なネットワークシステムを知る
Chapter02Swiftの仕組みを
知る
世界には決済の仲介役が存在していなかった
Swiftの必要性を理解するためには、国内決済と比較するとわかりやすい。
通常、銀行は「中央銀行(日本の場合は日本銀行) 」に当座預金口座を持っており、
国内にある銀行での資金移動は、中央銀行にあるそれぞれの口座残高を書き換えるだけで完了する(図A)。
しかし、国境を越えたクロスボーダー決済になると中央銀行が存在しなくなる。
そのため銀行同士が個別に契約を結び、預金口座を開設し、決済を行う仕組みが必要となる。
この契約を「コルレス契約」と呼び、契約を結んでいる銀行を「コルレス銀行」と呼ぶ(図B)。
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コルレス銀行とはCorrespondent Bankの略称で海外の取引先銀行、代理銀行という意味がある。
コルレス銀行が使用する国際決済のプラットフォーム、
それを提供するのがSwiftの役割
ここで、国境を越えてコルレス契約を結んだ銀行同士が決済を行うには、送金メッセージ(支払指図)というものが必要になってくる。その送金メッセージを送るのに大きな役割を果たしているのがSwiftが提供するプラットフォームだ。Swift設立前はテレックスで通信が行われ、交換手がアナログで伝えていたが、送金件数の増加、送金の多様化とともに、合理性や利便性、セキュリティの堅牢性が求められるようになった。そうしたニーズに応えられる仕組みをつくったのがSwiftであると考えてもらえればわかりやすい。

Swift設立前はテレックスが国際取引に使用されていた