国際標準の金融インフラである
巨大なネットワークシステムを知る
Chapter03Swiftの存在意義とは?
なぜSwiftは世界標準として
支持されているのか?
近年はフィンテックによって海外送金サービスも多様化しており、
アプリ決済などで気軽に送金できる便利なサービスも登場している。
そんな中でも、Swiftが世界中から支持されている理由とはどのようなところにあるのだろう。
Swiftが支持される理由
-
Reason 1
高い信頼性
G10各国の中央銀行から監督を受け、中立的でグローバルな協同組合組織の性格が強い。そのため200以上の国と地域から11,000以上の金融機関で利用されており、そのことが大きな安心要素となっている。
-
Reason 2
高い安全性
高度なセキュリティ対策で情報漏洩やデータ改ざんなどが行われないように安全性が確保されている。1日あたりの取引は4,200万件以上、サービス可用性(稼働能力)は99.999%となっており、安全性が非常に高いシステムである。そのため高額な取引はSwiftで行われる傾向が強い。
-
Reason 3
業界をリードする革新性
ベーシックなメッセージサービスとともに、Swift gpi、Swift Goなど時代性を鑑みた新たなサービスの導入を積極的に行っている。便利でありながら、従来の安全性も担保されていることが評価されている。
こうした強みを持つSwiftには、
どのような機能があるのだろうか?
SwiftのネットワークはSwiftNetと呼ばれており、
Swiftに加盟し、インターフェースを導入することで
用途に合わせた3種類のメッセージングサービスが利用できる
-
InterActサービス
要求メッセージに対して、応答メッセージを即時受け取ることができる。リアルタイムの決済処理が求められる際に適したサービス。
-
FINサービス
MT*というフォーマットに金融機関名、受取人名、通貨の種類、金額などを記入して送金指図などを行える。Swiftの中核サービスとなっている。
*MT(メッセージタイプ)は2025年に一部フォーマットを廃止予定。現在、国際標準規格ISO20022のメッセージフォーマットへの移行が行われている。
-
FileActサービス
容量の大きいファイルを転送するサービス。大量の金融取引や報告書などを送るのに利用されることが多い。
これらの機能を金融機関がサービスとして活用できるように
Swiftパートナー*がサポート
*Swiftパートナーとは、Swiftがスキル、製品・サービスの互換性や補完力、相互発展性などを認める協業先のこと
Swiftパートナーであるルウィーブは、
日本で唯一のSwift Certified Specialist※が所属するベンダー企業として
金融機関等のSwift導入や活用をサポートしている。
※Swift Certified Specialist
Swift関連サービスの提供に必要となる知識及びスキルを有しているスペシャリストのこと。
会社単位ではなく個人単位にてSwiftより認定される。