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vol.05

LUWEAVE-ISM

SPECIAL CROSS TALK

金融規制や法制度へ、
お客様のスムーズな対応を支える
縁の下の力持ち的存在に

NTTデータルウィーブが提供するMasterシリーズ※1は、金融規制や法制度への効率的な対応を可能にするソリューション群として
地方銀行をはじめ数多くのお客様に採用されています。
金融の専門知識を有する分野においてソリューション開発を担当している新卒&キャリア入社のシステムエンジニアと、
部を統率する事業部長にそれぞれの視点で仕事内容や、やりがいを語ってもらいました。

※1 金融制度対応のために開発したNTTデータルウィーブのソリューション製品。
「Basel Master」「Liquidity Master」「Banking Analyze Master」「Global Rating Master」の4製品で構成されている。

メンバー

MEMBERS
  • 2022年入社
    事業部長

    H.SATO

    BX(ビジネス・トランスフォーメーション)事業部をまとめる立場として、メンバーが働きやすく、成長しやすい環境づくりを実施。これまでMasterシリーズで蓄積した総合的な知見を生かし、新規事業創出にも取り組む。

  • 2022年入社
    システムエンジニア

    U.ONOZAWA

    BX事業部に1年目からシステムエンジニアとして配属される。生物系学部出身、プログラミング未経験ながら、未知の分野でインプットとアウトプットを粘り強く繰り返し、金融エンジニアとして大きく成長中。

  • 2023年入社
    システムエンジニア/主任

    Y.HASEGAWA

    キャリア入社1年目。前職ではMasterシリーズのBanking Analyze Master(以下BAM)のインフラエンジニアとして活躍。入社後は仕事の幅を広げるべく、プロジェクトマネージャーとして保守、新規導入、更改業務に従事する。

金融規制や法制度対応を
Masterシリーズで効率化する

まず、金融制度対応ソリューションについて、わかりやすく教えてもらえますか?

U.O2008年にリーマンショックが起こったことは記憶に新しいですが、銀行が破綻し、金融危機が起こるなど、世界経済は大きなダメージを受けました。国際社会では、世界を揺るがすような金融リスクを未然に防ぐため、バーゼル規制※2と呼ばれる統一基準を定めました。これに倣って日本でも金融庁が先頭に立って規制を発令しており、金融機関はこの規制に対応できるよう準備を進めています。当社ではMasterシリーズというソリューション群を開発し、金融機関が規制や法制度などにスムーズに対応できるようサポートを行っています。

Y.HMasterシリーズの構成を紹介すると、バーゼル規制に対応するソリューションは「Basel Master(以下BM)」や「Liquidity Master(以下LM)」があります。また、法制度という面でみると、「Banking Analyze Master(以下BAM)」というソリューションがあります。金融機関は金融庁が定めたリスク管理ができているかなどを報告しなければなりません。報告にあたっては帳票を作成する業務が発生し、金融機関はそこに多くの労力を費やしていると言われていますので、BAMを活用することでコスト負担軽減を実現できます。

※2 バーゼル規制とは、スイスにあるバーゼル銀行監督委員会が公表している国際的な統一基準。日本を含む多くの国がこの基準に合意し、バーゼル規制を銀行規制として採用している。

皆さんは金融制度対応ソリューションを行うBX事業部で、どのような業務を担当されているのですか?

U.Oシステムエンジニアとして働いています。現在は入社2年目ですが、入社半年でBMの新規導入をキックオフから担当しており、お客様対応の窓口となって進行管理や成果物のチェックを行っています。開発そのものはNTTデータグループ会社に委託しているため、プログラムを書くなど、直接手を動かす仕事ではないのですが、お客様、協力会社、営業の3者をつなぎ、案件を円滑に進めることがミッションです。

Y.H私も同じくシステムエンジニアで、BAMを担当しています。BAMに3つの活動があり、「既存のお客様の保守・開発対応」、「新規のお客様にBAMを導入するインテグレーション」、「BAMのハードウェア更改」があり、私はこの3つの進行状況管理、案件見積り、品質管理などを行っています。

H.SY.Hさんはシステムエンジニアですが、プロジェクトマネージャーとしても働いてもらっています。U.Oさんも協力会社とお客様の間に立ってプロジェクトを進めてもらっており、将来的にプロジェクトマネージャーになってほしいという期待を込めて仕事をお願いしています。2人とも入社して日が浅いですが、責任ある仕事をお願いすることで、成長を促したいと思っています。

右も左も分からないからこそ
コミュニケーション力を発揮して
専門性を身につけていく

学生時代に金融規制や法制度について考えている人はほとんどいないと思いますが、どのように仕事を覚えていったのですか?

U.O新人研修を終えた後、すぐにMasterシリーズの開発を行っているNTTデータグループ会社のシステム開発チームで約3ヶ月間、プログラミングを学びました。私自身は生物学系学部出身で、プログラミングも未経験でしたので、武者修行のような時間だったと思います(笑)。出向後にBMの担当になりましたが、プログラムを学んだとはいえ自分で判断できることは何ひとつない状態でしたので、一緒に担当している上司にすべて教えていただきました。特にシステムの内容を整理する要件定義では、規制の理解と、お客様のニーズを読み解く必要があるため金融庁の告示やシステム仕様書を読み込んで自分なりに答えを見つけ、足りない部分を上司や他のメンバーにフォローしてもらいながら、お客様とのコミュニケーションをとっていきました。

H.S最初から100%の答えを出すことは無理なので、ある程度は自分で考えてもらいながら、上司に答え合わせをしてもらい、適切な回答を学んでいく。場数を踏むことで、お客様が意図する内容も見えてくると思うので、U.Oさんには引き続きたくさんのお客様とのコミュニケーション経験を積んでもらいたいと考えています。

U.O本当に貴重な経験をさせてもらいました。最初は何も分からなかったのですが、喰らいつくぐらいの気持ちで数ヶ月頑張ってみると、金融やシステムの前提知識がついてきて、お客様との会話のポイントが見つけられるようになってきました。元々、自分の強みだと思っているコミュニケーション力も役に立つようになってきて、ゼロからのスタートでも「なんとかなるものだなぁ」と思いました(笑)。

H.SY.Hさんはキャリア入社で1年目ですが、前職はNTTデータグループの会社で、私たちと一緒にBAMの開発をしていましたよね。

Y.Hそうですね。前職ではBAMのインフラエンジニアをしていました。ただ、その時はソリューションの中身まで関わっておらず、現在はソリューション全体を理解して調整するPM的な役回りですので、仕事の内容は大きく変わったと思います。特にBAMは金融機関のミドルオフィスのお客様が利用するソリューションであり、金融知識はもちろん、それ以外にも多岐にわたるスキルが求められます。また、お客様と円滑なコミュニケーションをとっていくためには同様の業務知識を持っている必要があり、私自身はまだまだ足りない部分が多いと感じていますので、日々貪欲に吸収しているところです。

新しいことをどんどん吸収しようという姿勢が見られますが、マネジメント側としては2人のどういった点を評価されていますか?

H.S2人に共通しているのはコミュニケーションがきちんとできるという点です。自分で物事を考え、自分の言葉で話ができていると思いますね。それに、仕事をする上で、「成長しよう」という意思が感じられます。U.Oさんにしても、Y.Hさんにしても新しく学ぶことはたくさんありますが、そのひたむきさ、前向きさがあれば、周囲はフォローするので、コミュニケーションの中で今の自分に足りないものや弱点に気づき、それを埋めていくことで、成長していけると思います。そうしたステップを踏める組織環境をつくっていくのが私の役目だと思います。

仕事のやりがい、面白さについて教えてください。

U.Oお客様とのやり取りの中で、自分で答えを見出していくところはやりがいの一つだと思っています。最初はまったく知識がなくて、すべてのことを先輩にフォローしていただきましたが、半年経った頃から少しずつ理解できるようになり、自分で対応できるようになりました。また、お客様とのやり取りも杓子定規なものではなく、ヒアリングしながらお客様のご要望を引き出していかなければなりません。その一連の流れをやり切った時は達成感があります。

H.SU.Oさんが言うように、お客様がやりたいことをMasterシリーズのソリューションで実現するにはどうすればいいか。その橋渡しをするために、自身のプログラム経験、金融規制について告示から調べた経験が生かされているのだと思います。

Y.H私の場合は、スケジュール、コストなど、どのように上手くやりくりをしていくかが面白いところです。自分で知恵を出し、メンバーの意見も傾聴して、お客様に提案し、案件化させていく。仕事に困難は必ずついて回るものだと思っていて、そこを乗り切って一皮むけた時がやりがいになっていくと思いますね。また、チームで成長していくためには、メンバーの成長が重要になってきます。メンバーが問題を抱えている時は、私が答えを教えるのではなく、本人自身で答えを導き出せるような信頼関係づくり、チームづくりをすることが大切だと思っています。

挑戦した結果、
自分がどのように成長したか
理解できていることが大切

皆さんの今後の目標について教えてください。

U.O今は、お客様や協力会社とのやり取りを通じてシステムや金融規制について貪欲に吸収するフェーズだと思っています。プログラミングや銀行業務検定などの資格取得も目指して勉強中です。現在は1社のお客様の担当ですが、その数をどんどん増やして経験を積むことで視野を広げ、いずれはマネジメントができるようになりたいと考えています。

Y.H私はビジネス面で目に見える成果を挙げていくことが目標です。金融業界でもDX化が進んでいますので、その流れに沿ってお客様のコスト削減や業務効率化に貢献し、Masterシリーズを広めていけるかが課題だと思っています。また、Masterシリーズは機能追加ができるパッケージでもあるため、お客様のニーズをキャッチして、新たなビジネスの創出につなげていきたいと考えています。

H.Sマネジメントという意味では、メンバーを増やして、人と組織、会社の成長を促していきたいと思っています。立場が人をつくると思っていますので、Y.HさんにはチームをまとめるPMを務めてもらっていますし、2年目となったU.Oさんには新入社員をつけました。今までいた場所から、横にずらしたり、一段上に登ってもらったり、少し変化をつけるだけで、自分に不足しているものに対する気づきが生まれると思っています。また、毎週ワーキングを開催して、Masterシリーズとは異なる新たなビジネス創出に向けて意見交換をしています。興味がある人が参加できるラフなワーキングですが、2人のような若手にも積極的に参加してもらい、Masterシリーズ以外の多様な考え方、自分の考えを伝えるアウトプットの方法などを学んでほしいと期待しています。

最後に、BX事業部で共に働くとしたら、どのような人材が理想ですか?

U.O私と重ね合わせると、新卒では、金融規制や法制度についての知識はほとんどないと思います。だからこそ、大切なのは前向きであることだと思います。知らないことの連続だと思いますので、「新しいことに挑戦できるチャンスだ」と思い、自分から率先してコミュニケーションが取れる方と仕事がしたいですね。

Y.HU.Oさんと同じく、挑戦する気持ちを持っている方だと思います。私の経験則ですが、数年前にとても困難な状況に陥ったことがあり、チーム一丸となって乗り越えたことがあります。その時に感じたことは、自分自身の成長につながったということです。困難な状況であっても、諦めず、なんとしても完遂させる。その結果得られるものは大きいと考えています。

H.S2人が言う挑戦というキーワードを深掘りすると、挑戦した経験から自分の成長を感じ取れる方だと思います。自分の成長を理解している人は、次のステップに歩みを進めたいという話もできるため、マネジメント側もその成長を促すための仕事のアサインをサポートできます。また、仕事は誰かのためでもあり、自分のためでもあります。だからこそ、自分ごととして仕事と真剣に向き合える方に来てほしいですね。

LUWEAVE-ISM 05

金融規制や法制度へ、
お客様のスムーズな対応を支える
縁の下の力持ち的存在に

── 高い志を胸に抱き、チームワークを大切にしながら自分を磨き、成長していく。そして仕事を通じてお客様と社会に貢献する。対談を通して見えてきた社員達のそんな姿勢は、「ルウィーブ-イズム」と呼ぶにふさわしいもの。そして、社員一人ひとりのルウィーブ-イズムは当社の掲げる5つのクレド(信条)に深く根ざしています。

OUR CREDO

志を高くもち続けることは、簡単なことではありません。情熱的であった志も、本人が気付かないうちに、日々の仕事に忙殺され、少しずつ失われることも少なくありません。何かを達成したら、そこに満足し安住したい気持ちもあるでしょう。しかし、何かを成し遂げたら、本当は次の目的が見えてくるはずです。
「aim」という単語には「照準をあてる」という意味があります。何かを達成したら、次の目標に照準をあてる。「Aiming high」とは、その繰り返しです。
私たちは、つねに高い目標を自ら掲げ、ICT業界の枠を超える独自の価値を創造し、お客さまや社会に貢献します。

「truth」という単語は「真実」を意味します。ビジネスの場面では、競争のステージが変化し、真実の定義が変わる場合もあります。本質を追求し続けることが、ビジネスにおける「真実」です。
本質を追求することは、簡単なことではありません。過去の習慣、上下関係、技術常識などさまざまな慣習の壁に阻まれ、本質が見えなくなる場合がしばしばあります。また、本質を共有するためには、慣習の壁を打ち破る論理や、伝える勇気も必要です。腹を割った議論が必要な場合もあります。
私たちは、慣習の壁にとらわれず、何が大切なのかを感じ、考え抜き、共有することで、つねに本質を追求します。

私たちは、これまでの歴史の中で、社会のニーズを感じ取り、新しい価値を創造し続けてきました。他社が目を付けていなかった事業領域で成功を収め、新しい価値を社会に提供してきました。自由闊達な風土と、リスクを共有する勇気が、それを支えてきました。
「first」という単語は「最初に」を意味します。最初に何かを行うことは、それ自体に意味があります。誰よりも先に考え行動し、最初に何かを成し遂げた者にしか得ることのできない、貴重な価値があります。
私たちは、ニーズを感じ取り、つねに他社に先駆ける価値を創造することで、ICT業界の先駆者として時代を牽引します。

あきらめることは、いつも簡単なことです。あきらめた瞬間に、さまざまな言い訳や慰めの言葉が、自らの「あきらめ」を正当化してくれます。あきらめないことは、困難と勇気を伴います。あきらめないことで、揶揄されることがあるかもしれません。
しかし、なすべきことにこだわり、あきらめないことで、私たちは成長することができます。あきらめないことで、独創的な価値を創造したり、お客さまの期待に応え、さらに期待を超える品質を提供することができます。
私たちは、お客さまをはじめ、相手に与えた期待値を超えるまで、あるいは自らの考えやアイディアが相手に伝わるまでは、決してあきらめず、こだわり抜きます。

「One family」は、私たちが、日本オリベッティとして事業活動を行っていた時代から、私たちの中に永く培われてきた大切な精神の一つです。私たちの先人は、「One family」の精神をもって、あらゆる困難に立ち向かい、新しい価値を創造してきました。その精神はいまでも、私たちの誇りです。
「family」という単語は「家族」を意味します。一つの家族のような強い絆や団結力は、組織としての強い力であり、企業が成長していく糧となり得ます。
私たちは、これからも「One family」の精神を大切に継承し、目的を共有し、助けあい、成長していきます。