>NTTデータ ルウィーブ株式会社の採用情報サイト

採用サイト

vol.03

LUWEAVE-ISM

SPECIAL CROSS TALK

エネルギー取引とリスク管理に特化した
スペシャリスト集団へ

2016年の電力小売全面自由化以降、その必要性が高まっているETRM。
当社では、いち早く海外のパッケージ「Allegro」の販売代理店として、
日本のエネルギー取引に関わる事業者の業務をサポートしてきました。
現在、ETRMソリューション部門は若手を中心に構成されており、今回は、そこで働く社員にインタビュー。
彼らが、どんな思いで業務に携わっているか、仕事の内容を踏まえ紹介します。

メンバー

MEMBERS
  • 2020年入社
    保守/システムエンジニア

    S.TAKAHASHI

    入社してからETRM案件の見積もり、提案、要件定義から保守運用まで、一通りの業務を経験。現在は、ETRMシステムのLNG保守の主担当として、独り立ちを目指して奮闘中。

  • 2018年入社
    開発/システムエンジニア

    K.SHIMAKAWA

    開発部門のエンジニアとして、開発から保守を担当。将来的には開発の枠を超え、ETRMのことならどんなことでも相談できるプロフェッショナルを目指している。

  • 2018年入社
    保守/システムエンジニア

    A.IWANAGA

    ETRMシステムの電力保守の主担当。システムエンジニア、エネルギー業界に関する知識もゼロの状態で入社。持ち前の前向きさで地道に知識を身につけ、成長を続けている。

エネルギー取引の効率化と取引にまつわる
リスク管理を行うのがETRMシステムの役割

ETRMとは聞き馴染みのない言葉ですが、どんなものか教えてもらえますか?

K.SETRMとは、Energy Trading and Risk Managementの略で、エネルギー取引とその取引のリスク管理を行うことです。シンプルに聞こえるかもしれませんが、エネルギー取引といっても、私たちが使う電力、石炭、石油、LNG(天然ガス)など種類はさまざまです。加えて取引方法についても現物取引と金融取引、市場取引と相対取引といった種類があります。燃料の現物取引なら海外から輸入しますので、単純な現物費用だけでなく、輸送コストや保管コストまで含めて考えなければなりません。それらを幅広に管理するのがETRMシステムのエネルギー取引の部分です。

市場を介さず電力の売り手と買い手で直接売買する取引のこと

エネルギー取引と一言でいっても、多岐にわたりますね。
では、リスク管理についてはどうでしょうか?

A.Iリスク管理でイメージしやすいのは、価格変動リスクだと思います。小売電気事業者は発電所や市場から電気を購入して、買い取った電気を需要家に契約した価格で提供し、その差益を儲けとしています。平時は10円〜20円/kwhで推移しており収益を確保できていますが、必ずしも同じ価格帯で推移するとは限りません。数年前に寒波や燃料不足の影響で100円/kwh以上を記録したことがありました。小売電力事業者は、電力供給をストップすることはできませんので、高値で電力を調達し、需要家と契約していた価格で提供することになりました。このように、経営的に非常に大きなダメージを受ける価格変動リスクを、いかに回避するかということもETRMの役目のひとつです。

K.Sその他にも、エネルギー商品の物理的な単位や量を管理する数量リスクというものがあります。金融取引だと100買えば100売れるという等量売買が成立しますが、例えばLNGだと船で輸送している間に揮発してしまい、積載した量と届く量が違ってきます。また、電力の場合だと、発電した電気は送電線を通って相手に届くまでに電力ロスが発生します。それが数量リスクというものですが、他にも発電所設備の故障、天候要因によるものなど、さまざまなリスクが潜んでいます。近年では新型コロナウイルス感染症のパンデミックやウクライナ侵攻などの想定外の事態が発生したので、エネルギー会社におけるリスク管理の重要性は大きく高まっています。

ETRMはすごく専門的な領域だと思いますが、担当するにあたって不安はありませんでしたか?

S.Tそもそも社会人になって初めての仕事だったので、業務そのものよりも、社会人としてやっていけるかという不安の方が大きかったです(笑)。1年目からLNGの保守を担当したのですが、配属先には年齢の近い同僚が多く、上司も気さくで話しやすいので、働き始めてからは不安を感じることはなかったです。

A.I私も、エネルギーのことに詳しいわけでもなく、電力の保守に配属が決まってから業務を進める中で電力業界のことを学んでいきました。「わからないことは、なんでも聞いて!」と先輩が言ってくださったので、知識ゼロの状態から質問し、理解を深めていきました。

K.S私は2年間金融で鍛えられてから、ETRMソリューション部の開発部門に希望して配属してもらいました。実はETRM領域がどうしてもやりたかったわけではなく、主体的な行動を促し、若手を積極的に育てていこうという部署の方針に魅力を感じていたのが異動希望を出した理由です。配属当初はETRMの幅の広さから、どこから手をつけて学んでいけばよいのか迷うところもあり、手探りで少しずつ知識を身につけていきましたが、やっていくとどんどん深まって面白いです。現在でも知識や経験が増えるたびに「これも実質ETRMでは?」と思えることがあるので、言葉の定義が今でも広がり続けていますね。

社会の動きと連動しながら
エネルギー事業者の課題解決、
リスク管理を最適化する

普段の仕事の進め方について教えてください。

K.S私たちはION社が開発した「Allegro」というETRMシステムの導入支援と運用保守サポートを行っています。私が所属する開発部門は、Allegroに追加開発を行っていくのがコア業務となります。新規のお客様の場合は営業とともに同席して、ヒアリングからお客様の課題を洗い出し、提案に変えていく作業からスタートします。既存のお客様には開発担当だけで伺うことも多く、新規リスク管理業務の提案などを行っています。

A.IK.Sさんの開発部門で提案・受注し、リリースされたものを保守部門が受け継ぐことになります。運用中に発生した不具合の解消、システムの使い方や不明点の解消などが業務の中心となりますが、お客様のお話をお聞きするだけでなく、「ここを改善してほしい」といった業務上の小さな課題があれば、保守チームで開発を行うこともあります。逆に大きな案件になるようであれば、開発部門にエスカレートすることもあります。ETRMソリューション部は、開発や保守は名目上チームとして分かれていますが、保守であっても開発に携わることもできますし、個々の成長の意欲に合わせて幅広く経験を積むことができるのではないかと思います。

ETRMという専門性の高い仕事で、面白さ・やりがいはどういうところに感じますか?

A.I先ほどの話にもつながるのですが、仕事の守備範囲が広いところです。Allegroにはさまざまな機能が備わっており、保守でありながらも、お客様のご要望に合わせて開発し、場合によってはAllegroと連携するシステムの開発を行うこともあります。どちらの場合でも開発の上流工程から下流工程まで携わることができます。もちろん開発中は課題解決に苦労することもありますが、お客様からのニーズを満たしたものが最終的にリリースできた時はとても達成感があり、やりがいを感じますね。

S.T私もA.Iさんと同様で、お客様の課題を解決できた時はやりがいを感じますね。面白さという点では、社会の変化とのつながりを感じられることです。日本では2016年の電力小売完全自由化により価格変動のリスクが高まり、ETRMシステムへの需要が発生しました。最近は燃料価格の高騰、電力不足によって電気やガスの料金が高騰したことや、新電力会社の倒産のニュースも話題になりました。今後は脱炭素化の動きも加速していくはずです。こうした社会の情勢は私自身の業務にも何らかの影響があるので、変化を肌で感じられることが面白いです。

K.S日々のお客様とのやり取りの中で感じるのが、エネルギー取引の面ではお客様の方が圧倒的に知識を持っていらっしゃるのですが、一方でリスク管理になると「どう対応すればよいかわからない」という悩みをお持ちのお客様が多いと感じます。そういう意味で、お客様がやりたいことを理解して、どのようなリスク管理が必要かを一緒に考え、形にしていけるのは面白いですね。また、エネルギー会社は社会インフラの中心を担っています。経営破綻して電力供給がストップするようなことはあってはならないので、私たちとしてはお客様の経営健全性を保つために重要な役割を担っているという自負を持って日々の業務に取り組んでいます。

システム開発の枠を超えて、
ETRMを広く極めていく

皆さんの今後の目標をお聞かせください。

A.I先日、お客様の前で行うAllegroの使い方のデモンストレーションを初めて任されました。1つ1つの機能を解説していったのですが、改めてシステムの機能を見直していると、普段の保守業務では目の前の受け答えに精一杯になっていること、「なぜお客様がAllegroを使ってくださっているのか」を第一に考えられていないことに気づかされました。お客様がなぜ問い合わせをしてくださっているのか、お客様の業務と併せ見ることで保守としてのクオリティが上がると思うので、心掛けていきたいと思います。また、そうした知見を積み重ねることで営業的な視点を備えたシステムエンジニアになれると思っていますので、少しずつ成長していきたいですね。

S.T昨年、LNG保守の主担当となり、これまで先輩の指示を仰ぎながら実施していた仕事を自分が主体となって進めることが増えてきました。とはいえ、まだまだ周りのメンバーに支えられているのが現状です。まずは、1人で責任を持って仕事を回せるようになることが今の目標です。また、後輩が増えてきたので、学んだこと、習得したスキルなどを後輩に伝えるよう意識しています。

K.Sエネルギー業界は狭いので、Allegroを導入する企業には限りがあります。部の方針としてAllegroの導入・運用・保守だけにこだわらず、どうすればエネルギー業界で収益を上げられるか、適切なリスク管理を行えるかなど、コンサルティング的な色合いを強めていこうとしています。私自身もシステムエンジニアとして開発だけを行うのではなく、ETRMのエキスパートとしてどう成長していけるかが問われていると思います。

最後に、一緒に働きたい人材像についても教えてください。

S.TETRMはテレワークが主体の部署なので、コミュニケーションが取れることが大切だと思います。コミュニケーションと言っても盛り上げ役を求めているわけではなく、自分の仕事状況をきちんと報告したり、相手の話を理解したり、仕事をする上で論理的なやり取りができればよいと思います。

K.S大きなプロジェクトの担当やお客様との折衝など、若手にもチャンスを与えてもらえる部署なので、自分から積極的にアピールすることが大切だと思います。部の将来のため、一緒に頑張りたいからこそあえて強い言い方をしますが、受け身だと面白い仕事は巡ってきませんし、大きな成長は難しいと思います。主体的に考えて動ける人が向いており、一緒に働きたい人材でもありますね。

A.IETRMは聞き馴染みのない言葉ですし、そもそもエネルギー業界に詳しい学生さんもほとんどいないと思います。私が新卒で入った時もそうだったのですが、だからこそ1から学ぶ姿勢や向上心を持って取り組むことが大切だと思います。もちろん、教えてもらえる環境はありますので、そういった心構えを持った人と一緒に仕事ができることを楽しみにしています。

LUWEAVE-ISM 03

エネルギー取引と
リスク管理に特化した
スペシャリスト集団へ

── 高い志を胸に抱き、チームワークを大切にしながら自分を磨き、成長していく。そして仕事を通じてお客様と社会に貢献する。対談を通して見えてきた社員達のそんな姿勢は、「ルウィーブ-イズム」と呼ぶにふさわしいもの。そして、社員一人ひとりのルウィーブ-イズムは当社の掲げる5つのクレド(信条)に深く根ざしています。

OUR CREDO

志を高くもち続けることは、簡単なことではありません。情熱的であった志も、本人が気付かないうちに、日々の仕事に忙殺され、少しずつ失われることも少なくありません。何かを達成したら、そこに満足し安住したい気持ちもあるでしょう。しかし、何かを成し遂げたら、本当は次の目的が見えてくるはずです。
「aim」という単語には「照準をあてる」という意味があります。何かを達成したら、次の目標に照準をあてる。「Aiming high」とは、その繰り返しです。
私たちは、つねに高い目標を自ら掲げ、ICT業界の枠を超える独自の価値を創造し、お客さまや社会に貢献します。

「truth」という単語は「真実」を意味します。ビジネスの場面では、競争のステージが変化し、真実の定義が変わる場合もあります。本質を追求し続けることが、ビジネスにおける「真実」です。
本質を追求することは、簡単なことではありません。過去の習慣、上下関係、技術常識などさまざまな慣習の壁に阻まれ、本質が見えなくなる場合がしばしばあります。また、本質を共有するためには、慣習の壁を打ち破る論理や、伝える勇気も必要です。腹を割った議論が必要な場合もあります。
私たちは、慣習の壁にとらわれず、何が大切なのかを感じ、考え抜き、共有することで、つねに本質を追求します。

私たちは、これまでの歴史の中で、社会のニーズを感じ取り、新しい価値を創造し続けてきました。他社が目を付けていなかった事業領域で成功を収め、新しい価値を社会に提供してきました。自由闊達な風土と、リスクを共有する勇気が、それを支えてきました。
「first」という単語は「最初に」を意味します。最初に何かを行うことは、それ自体に意味があります。誰よりも先に考え行動し、最初に何かを成し遂げた者にしか得ることのできない、貴重な価値があります。
私たちは、ニーズを感じ取り、つねに他社に先駆ける価値を創造することで、ICT業界の先駆者として時代を牽引します。

あきらめることは、いつも簡単なことです。あきらめた瞬間に、さまざまな言い訳や慰めの言葉が、自らの「あきらめ」を正当化してくれます。あきらめないことは、困難と勇気を伴います。あきらめないことで、揶揄されることがあるかもしれません。
しかし、なすべきことにこだわり、あきらめないことで、私たちは成長することができます。あきらめないことで、独創的な価値を創造したり、お客さまの期待に応え、さらに期待を超える品質を提供することができます。
私たちは、お客さまをはじめ、相手に与えた期待値を超えるまで、あるいは自らの考えやアイディアが相手に伝わるまでは、決してあきらめず、こだわり抜きます。

「One family」は、私たちが、日本オリベッティとして事業活動を行っていた時代から、私たちの中に永く培われてきた大切な精神の一つです。私たちの先人は、「One family」の精神をもって、あらゆる困難に立ち向かい、新しい価値を創造してきました。その精神はいまでも、私たちの誇りです。
「family」という単語は「家族」を意味します。一つの家族のような強い絆や団結力は、組織としての強い力であり、企業が成長していく糧となり得ます。
私たちは、これからも「One family」の精神を大切に継承し、目的を共有し、助けあい、成長していきます。