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vol.01

LUWEAVE-ISM

SPECIAL CROSS TALK

AMLソリューションの
トップランナーとして
日本の社会を支える

NTTデータ ルウィーブの金融ソリューション事業の柱のひとつであり、業界でもトップシェアを誇る
マネー・ローンダリング対策(以下AML)ソリューション。
多くの人が聞き慣れないAMLとは具体的にどのようなものか、その仕事のやりがい、社会的意義などについて
当社のAMLソリューションを支える有識者3名に語ってもらいました。

メンバー

MEMBERS
  • 1994年入社
    事業部長
    CAMS公認AMLスペシャリスト

    T.MURATA

    自社開発AMLパッケージ製品「Oculus®(オキュラス)」シリーズの企画、開発、保守、販売に携わる傍ら、財務省や金融庁、全銀協、地方銀行協会、AML関連ベンダーとの情報交換、AML製品の広報活動まで幅広く活動し、事業部のトップマネジメントを行う。

  • 2014年入社
    プロジェクトマネージャ
    CAMS公認AMLスペシャリスト

    M.OTSUKA

    プリセールスエンジニアとして勤務後、AMLの自社製品パッケージ開発に従事。1年間の産休・育休から復職後、AMLソリューション事業部のプロジェクトマネージャとして開発部門を牽引する。

  • 2010年入社
    統括マネージャ
    CAMS公認AMLスペシャリスト

    T.ITO

    2010年に証券会社より転職。入社以来、金融ソリューション部門にてAMLの動向、国内外のソリューション調査、貿易 AML(Anti-TBML)に関する動向調査、ビジネス企画に従事。セミナーでの講演や機関紙への執筆など、広報活動においても活躍。

違法性のあるお金の流れを検知し、
犯罪に使われるのを未然に阻止する

まず、AMLとは何かについて教えていただいてもよろしいですか?

T.Mマネー・ローンダリングという言葉を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、世の中には、法を犯して不正にお金を得る人がいます。犯罪者は不正に得たお金の出どころを隠したり、自由に使えるお金にしたりするために、複雑な取引を繰り返し、あたかも違法性のないお金のように変えていく必要があるのですが、この行為をマネー・ローンダリング、日本語では「資金洗浄」と言います。ごく簡単な例だと、不正に得たお金で高価な宝石を買ってから現金化したり、あるいは、保険金の一括払いをしてすぐに払い戻しをしたり、そういったことを繰り返して複雑にしてしまえば、元々どんなお金だったのかわかりにくくなりますよね。そうした不正なお金の動きを検知し、マネー・ローンダリングを防ぐ対策がAMLです。

T.Iまた、マネー・ローンダリングにはもうひとつTBML(トレード・ベースド・マネー・ローンダリング)という貿易取引を悪用した手法もあります。TBMLは、不法な活動で得たお金を正当な貿易取引で得たお金であるかのように装うため、貿易書類上だけの架空取引、書類の虚偽記載、本来の商品価値とはかけ離れた価格で取引を行うなど、資金洗浄を行うものです。あえて貿易関係者を不明瞭に記載することでお金の流れを隠蔽することもあります。さらに貿易取引はお金だけでなく物の移動も伴うことから、テロ行為や武器製造に関与している危険性も含んでいます。そのためマネー・ローンダリングを防ぐだけでなく、武器の製造にも利用可能な性質をもつ製品が紛争地域や制裁対象地域に渡ることを防ぐ対応も併せてとることが必要になります。

AMLの自社製品パッケージOculus®シリーズは
日本国内市場でトップシェア

今、皆さんはどのような形でAMLに関わっているのですか?

T.M当社でAMLに関わる業務は、大きく2つのケースがあります。1つはAMLソリューション事業部で、全国の地方銀行、信用金庫を顧客とし、自社製品パッケージOculus®シリーズを提供するケース。もう1つは大手金融機関で海外のAMLパッケージを導入して保守を行うケースです。社全体でいうと、現在はおおよそ200名の社員が何らかの形でAMLに関わっています。私はAMLソリューション事業部で事業部長としてマネジメントを行なっており、同席しているM.Oさんも同事業部でOculus®シリーズの開発や保守に携わっています。実は、Oculus®シリーズは日本のAML市場の約5割を誇るトップシェア製品です。

M.Oご紹介いただいたように、私はAMLソリューション事業部でOculus®シリーズの開発、保守に携わっています。Oculus®シリーズには、AMLに必要な機能を搭載した3製品があるのですが、それらに不具合が見つかった際に早急に改修するなどの対応を行なっています。また、財務省や金融庁などの関係当局から発せられるマネー・ローンダリング対策に関するガイドラインなどの情報をもとに、新たな要件が出てきた場合は内容に合わせてバージョンアップを行います。

※Oculus®シリーズ

「Oculus®-filter」疑わしい顧客を検知するフィルタリングシステム
「Oculus®-monitor」疑わしい取引を抽出するトランザクション・モニタリングシステム
「Oculus®-CDD」リスクの評価、顧客リスク格付けをする顧客管理システム

T.M私たちはOculus®シリーズというパッケージ製品をお客様に提供していますので、金融庁から発表されたガイドラインを読み込んだ上で、法令に準拠した内容にバージョンアップをしていく必要があります。そのガイドラインというのは専門的な内容になりますので、部内の有識者によって、どのようにバージョンアップを行うべきかを検討します。また、AMLソリューション推進事業部以外にもT.Iさんのような有識者もいますので、そういった方々と認識合わせを行いながら進めることもあります。

T.Iそうですね。私は開発領域からは少し離れて、AMLの動向などについて調べています。AMLに関する規制やガイドラインは海外で先んじて施行されるケースがありますので、海外の主要な規制当局が発表した内容を読み込んで、日本でも同様の対策が求められるものを予測しています。先ほどお話したTBMLもその例です。TBMLは貿易取引を背景にしたマネー・ローンダリングやテロ支援行為のため、資金の移動だけでなく、商品、輸送業者、輸送経路、商品価格等チェックする範囲が広く、Oculus®シリーズのみでは補完できないチェック項目も発生します。ですので、海外の規制当局が求めていることを把握して、それらに対応実績のある海外ベンダーに目星をつけて、あらかじめコンタクトをとっておくような準備も行なっています。そして、いざ金融庁からガイドラインが発出されたときにはT.Mさん達とガイドラインの変更点に対する解釈をすり合わせ、必要なシステム機能について共有したり、準備していたベンダーと組んでソリューションを構成したりしています。また、そうした情報というのはお客様にとっても重要な情報ですので、客先へと出向き、現在の動向などをお話しさせてもらうこともあります。

AMLのプロフェッショナルとして
自分たちの知見を開発に取り込める。
その裁量の大きさは魅力

AMLを仕事にすることのやりがいや意義はどのようなところにあるのでしょうか?

T.Mうちの子どもが小さい頃には「お父さんの仕事って正義の味方でしょ」と言われましたが、AMLは犯罪を防ぐという、ある意味わかりやすいものでもありますよね。学生のインターンシップなどでも、そういったニュアンスで紹介する時もあります。また、私たちは金融機関に提供する自社製品パッケージをつくっていますので、より自律的に開発に取り組める点は、おもしろい部分だと思います。金融庁の方とも連携をとって仕事をさせてもらっていますし、こういった仕事は開発系では珍しいと思いますね。

M.OT.Mさんがおっしゃるように、自社開発パッケージというのは、自分たち次第で良くも悪くもなります。今もOculus®シリーズのひとつである「Oculus®-monitor」の次期バージョンの開発に取り掛かっていますが、要件も自分たちで決めて開発に取り組みますので裁量が非常に大きく、そこにやりがいを感じますね。

T.Mあと、これは意義にもつながる話だと思いますが、2019年にマネー・ローンダリング対策の国際的な基準をつくるFATF(Financial Action Task Force:金融活動作業部会)という組織が日本のAMLの評価にやってきたことがありました。審査の対象となるのは金融機関ですが、突き詰めれば私たちが手掛けたシステムがチェックされているわけです。実際当社のOculus®シリーズは国内トップシェアとなっていますので、私たちの責任は重大であり、日本のAMLそのものを担っているということを再認識しました。

T.Iたしかに、FATFの審査が日本のAMLの評価に直結しますからね。1つの金融機関だけ、あるいは金融庁などの当局だけが頑張っても、全体を底上げしていかないことには、日本のAMLの評価アップにはつながっていきません。だからこそ、日本のトップシェアを誇るOculus®シリーズは大きな責任と期待を担っていると思います。

M.Oそういう意味では開発メンバーである私たちも、何らかの欠陥があると、導入しているすべての金融機関に影響してしまいますので、「品質を最大限高めるにはどうすればよいか」という事をいつも考えながら仕事をしています。ちなみに、T.Iさんはどんなところにやりがいを感じていますか?

T.I私の今の仕事に対するやりがいは、社内外の有識者と意見交換して、刺激をもらうことですね。AMLの仕事は専門性が高いので、のめり込むほど面白く、専門性を身に付けたことで執筆をしたり、海外でプレゼンテーションを依頼されたり、セミナーの講師をしたり、転職前には考えられなかったような経験をしています。

T.MT.IさんがTBMLのセミナーの講師をしたときに、AML領域で有名な有識者が参加されていて、セミナーが終わった後に、すごく褒めてくださったこともありましたからね。

T.Iいつも参考にしている本の著者が、自分のセミナーを聞いて褒めてくださるという、そんな未来が待っているとは思いもしませんでしたね(笑)。

オキュラス経済圏をつくる。
そんな未来に向けて
一緒に歩んでくれる人と働きたい。

今後もNTTデータ ルウィーブはAMLソリューションのトップランナーとして走り続けると思いますが、どんなメンバーと一緒に働きたいですか?

M.O開発においては、日々更新される新しい技術や開発手法を取り入れること、ガイドラインの改正などによって常に変化する業務要件を押さえる必要があります。情報を自分で取りにいき、物事を考えられる人が求められていると思いますね。

T.I私は、新しい感覚を持っている人はとても貴重だと思います。時代はすごいスピードで変わっていますから、新しいものに興味を示し、積極的に日常に取り入れ、なおかつ自ら発信できる人がいれば嬉しいですね。そうした人と一緒に働くことで、私も得られることが多いですし、考えが停滞せずに時代に即したものを提供し続けられるのではないかと思います。

T.M私自身は、Oculus®シリーズをAMLのプラットフォーム的な存在にしていきたい、「オキュラス経済圏」をつくっていきたいと考えています。AMLシステムに関連するベンダーは国内外に多くいますが、各社のソリューションが別々に利用されているケースが多いのが現状です。私たちはAMLの国内トップのベンダーですから、他社と連携し機能を統合することも可能です。
その実現のためには、社内だけでなく、社外からも情報を仕入れ、仕事に生かしてくれる人が必要です。求めることはいろいろありますが、まずはメンバー間やお客様との意思疎通がしっかりできること、そして共に日本のAMLの高度化対応を実行していける人がいれば、ぜひ仲間になってほしいですね。

Oculus®シリーズは日本のAMLシステム市場の約5割を占める
(2022年12月現在、当社調べ)

LUWEAVE-ISM 01

AMLソリューションの
トップランナーとして
日本の社会を支える

── 高い志を胸に抱き、チームワークを大切にしながら自分を磨き、成長していく。そして仕事を通じてお客様と社会に貢献する。対談を通して見えてきた社員達のそんな姿勢は、「ルウィーブ-イズム」と呼ぶにふさわしいもの。そして、社員一人ひとりのルウィーブ-イズムは当社の掲げる5つのクレド(信条)に深く根ざしています。

OUR CREDO

志を高くもち続けることは、簡単なことではありません。情熱的であった志も、本人が気付かないうちに、日々の仕事に忙殺され、少しずつ失われることも少なくありません。何かを達成したら、そこに満足し安住したい気持ちもあるでしょう。しかし、何かを成し遂げたら、本当は次の目的が見えてくるはずです。
「aim」という単語には「照準をあてる」という意味があります。何かを達成したら、次の目標に照準をあてる。「Aiming high」とは、その繰り返しです。
私たちは、つねに高い目標を自ら掲げ、ICT業界の枠を超える独自の価値を創造し、お客さまや社会に貢献します。

「truth」という単語は「真実」を意味します。ビジネスの場面では、競争のステージが変化し、真実の定義が変わる場合もあります。本質を追求し続けることが、ビジネスにおける「真実」です。
本質を追求することは、簡単なことではありません。過去の習慣、上下関係、技術常識など様々な慣習の壁に阻まれ、本質が見えなくなる場合がしばしばあります。また、本質を共有するためには、慣習の壁を打ち破る論理や、伝える勇気も必要です。腹を割った議論が必要な場合もあります。
私たちは、慣習の壁にとらわれず、何が大切なのかを感じ、考え抜き、共有することで、つねに本質を追求します。

私たちは、これまでの歴史の中で、社会のニーズを感じ取り、新しい価値を創造し続けてきました。他社が目を付けていなかった事業領域で成功を収め、新しい価値を社会に提供してきました。自由闊達な風土と、リスクを共有する勇気が、それを支えてきました。
「first」という単語は「最初に」を意味します。最初に何かを行うことは、それ自体に意味があります。誰よりも先に考え行動し、最初に何かを成し遂げた者にしか得ることのできない、貴重な価値があります。
私たちは、ニーズを感じ取り、つねに他社に先駆ける価値を創造することで、ICT業界の先駆者として時代を牽引します。

あきらめることは、いつも簡単なことです。あきらめた瞬間に、様々な言い訳や慰めの言葉が、自らの「あきらめ」を正当化してくれます。あきらめないことは、困難と勇気を伴います。あきらめないことで、揶揄されることがあるかもしれません。
しかし、なすべきことにこだわり、あきらめないことで、私たちは成長することができます。あきらめないことで、独創的な価値を創造したり、お客さまの期待に応え、さらに期待を超える品質を提供することができます。
私たちは、お客さまをはじめ、相手に与えた期待値を超えるまで、あるいは自らの考えやアイディアが相手に伝わるまでは、決してあきらめず、こだわり抜きます。

「One family」は、私たちが、日本オリベッティとして事業活動を行っていた時代から、私たちの中に永く培われてきた大切な精神の一つです。私たちの先人は、「One family」の精神をもって、あらゆる困難に立ち向かい、新しい価値を創造してきました。その精神はいまでも、私たちの誇りです。
「family」という単語は「家族」を意味します。一つの家族のような強い絆や団結力は、組織としての強い力であり、企業が成長していく糧となり得ます。
私たちは、これからも「One family」の精神を大切に継承し、目的を共有し、助けあい、成長していきます。