国際標準の金融インフラである
巨大なネットワークシステムを知る
Chapter04Swiftの今後
Swiftはどのように変化していくか
1973年に設立されて以来、Swiftは時代の変化に対応しながら
金融機関の要請に応えるべくサービスを革新させてきた。
近年、経済はますますグローバル化し、テクノロジーが加速度的に発展していく中で、
Swiftは未来に向けて、どのように変化していくのだろう。
Swiftの近年の動き
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Point
テクノロジーの発展とともにSwift gpiやSwift Goが登場し、
課題とされてきたスピード化や低コスト化が進んでいる。
このような流れから、今後、Swiftはどのような方向へと発展し、
クロスボーダー決済はどのように変わっていくのだろうか?
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1小口ユーザー向け国際送金サービスにも注力
Swift Goが登場したように小口のクロスボーダー送金に特化したサービスも始まっていることから、同様のサービスが充実していくことが予想される。実際、Swift以外のフィンテック企業による小口決済のサービスの利用率は年々高まっており、これまでSwiftを使ってきた銀行のニーズも、そういったサービスに対応すべきという機運が高まっている。
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2APIによるSwiftサービスへの接続を推進
これまでSwiftのシステム構成は縦列的(バックオフィス→ミドルウェア→Swift接続機器→Swiftネットワーク)だったものが、API(Application Programming Interface)を活用することで様々なシステムから直接的にSwiftネットワークに接続できるようになる。SWIFT gpi、Alliance Cloud等へのアクセスに対して提供機能が徐々に広まってきている。
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3クラウドを利用したSwiftサービスへの接続を拡大
中規模ユーザーにAlliance Cloudの販売が拡大されたことにより、SwiftNet接続の選択肢が広がる。さらにはパブリッククラウド(Amazon Web Service、Microsoft Azure、Google Cloud)からのSwiftNet接続もできるようになってきており、徐々にSwift接続用のハードウェアを必要としない構成も現実的になってきている。