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Anti-Money Laundering

AMLとは何かを知り、未来を考える

Chapter01そもそも
マネー・ローンダリングとは?

世界中で横行しているマネー・ローンダリング。
不正なお金の流れを防ぐことが世界の金融の課題に。

マネー・ローンダリングとは、日本語に訳すと「資金洗浄」。
詐欺などの犯罪によって得たお金を、あたかも合法で得たかのようにクリーンなお金に見せかける行為である。全世界のマネー・ローンダリングの規模は世界のGDPの2〜5%にも匹敵すると言われており、その対策が急がれている。

マネー・ローンダリングのプロセスには、主に3つのパターンがあり、金券ショップや高価な物品を購入して現金化するパターン、海外を含む金融機関での送金を繰り返して洗浄するパターンなどがある。

全世界でマネー・ローンダリング
されている総額は
1.74.2兆米ドル

ドイツの2022年GDP(4.2兆米ドル)に匹敵!!

※UNODCが2011年に発表したマネー・ローンダリングのコンセンサス・レンジ「対GDP比2~5%」より、
2020年の世界全体のGDP(約85兆ドル)で試算

日本の場合マネー・ローンダリングによる主な犯罪の被害等

  • 組織的犯罪(没収・追徴額)

    28億円

  • 特殊詐欺(被害総額)

    363.9億円

  • 来日外国人による犯罪(被害総額)

    22.1億円

金融庁資料より

マネー・ローンダリングを行う主な主体は
反社会的勢力、特殊詐欺犯行グループ、来日外国人犯罪グループ等と
されており、こうして洗浄された出どころ不明のお金は、犯罪組織の活動資金となる可能性を秘めている

つまり新たな犯罪を呼び起こし安心を脅かす

マネー・ローンダリングの現在の傾向

決済手段の多様化や取引のグローバル化等が進行し、
犯行の手口が複雑化・高度化していくことが予測される。

こうした背景から金融庁をはじめとする関係当局により
金融機関に対してマネー・ローンダリング対策AMLAnti-Money Launderingの強化が要請された

AMLとは、マネー・ローンダリング対策全般を指す。
金融機関におけるマネー・ローンダリング対策では、
AMLシステムと呼ばれる専用ソフトウェアを導入することが求められている。